バイデン米大統領による20日のウクライナへの電撃訪問は、
ロシアに対抗する米国の強い意思を演出する劇的な舞台となった
と報じられています。ポーランドに行く予定の前日に出発し、
実現に至るまでには、数ヵ月間にわたる細心の準備と、厳密な
情報管理があった、とのこと。ハリス副大統領にも知らされて
いず、ごく一部の人しか知らなかった、ということです。空路で
ポーランドに行き、陸路で約9時間半かけて列車で進みキーウで
ゼレンスキー大統領と会談しました。記者も通常は13人同行する
ところを2人にしぼったそうです。一方、岸田首相は、ウクライナを
訪問したい意向はあっても、壁が厚く、広島でのG7議長国として
唯一訪問していないので、焦りを募らせているようです。壁として
は、行先を伝えずに首相が海外出張した例はなく、訪問すると
なると事前に発表しなければならず、国会との関係で直前という
わけにもいかないこと。また、安全を守るために自衛隊が同行
することはできず、米軍などに守ってもらわなければならないことも
あります。なかなか大変そうです。