スマートフォンやテレビを2歳の幼児が、1日1時間以上視聴

 

しても、成長や発達に与える影響は限定的との調査結果を、

 

大阪大や浜松医大のチームが、昨日20日までに米専門誌に

 

発表した、と報じられています。チームによると、1日30分の

 

外遊びを増やすことで、影響を軽減する効果も確認された、という

 

ことです。子どもにおとなしくしてほしい時などに、スマホを渡す

 

のは「スマホ育児」と呼ばれ、発達などへの影響を懸念する声も

 

あります。世界保健機関(WHO)は、2歳児のテレビやスマホの

 

視聴を、1時間以内にするよう指針で奨励しています。土屋大阪大

 

特任教授は「現代社会でデジタル機器の視聴は避けられず、

 

上手な付き合い方を模索すべきだ」と話している、とのこと。

 

確かに、短時間であれば、影響は限られているのかもしれません

 

が、世界的なベストセラーになった、スウェーデンの精神科医

 

アンデシュ・ハンセンの「スマホ脳」を思い出しました。スティーブ・

 

ジョブズ氏をはじめ、IT業界のトップは、わが子にデジタル・

 

デバイスを与えないということでした。なぜなら、睡眠障害、うつ、

 

記憶力や集中力、学力の低下、依存など、脳が蝕まれていく

 

から、とありました。小さい頃から、スマホなどを視聴しすぎると、

 

前頭葉の発達が遅れ、コミュニケーション能力に欠けるように

 

なる、とも。子どもを人がケアできるよう、働き方、男女で子育て

 

できるようにすること、社会全体で子育てを支援することなどが、

 

必要なのではないでしょうか。