安倍元首相銃撃事件で、奈良地検は、昨日13日、殺人と銃刀法

 

違反(発射、加重所持)の罪で、山上徹也容疑者(42)を起訴しま

 

した。約半年間の鑑定留置で、事件当時の精神状態を調べた

 

結果、刑事責任能力があると判断しました。参院選の街頭演説中

 

に現職の首相が凶弾に倒れた事件は、大きな節目を迎えた、と

 

報じられています。裁判員裁判で審理される見通しです。世界

 

平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みから事件を起こしたと

 

される山上被告の動機の解明が焦点になります。検察側は、責任

 

能力を確認し、有罪を立証しようとしています。一方、弁護側は、

 

教団に翻弄されたとして、情状面を強調する、とみられています。

 

山上被告は、「統一教会のトップ韓鶴子(ハンハクチャ)総裁を

 

撃ちたかった。でも、コロナで日本に来ないので、教団と深い

 

関わりのある安倍氏を撃った」としています。調べでも、自身の

 

経歴や旧統一教会への恨みを淡々と語っている、とのこと。

 

事件をきっかけに、宗教2世の人権侵害が注目され、不当な寄付

 

勧誘を規制する被害者救済法も成立し、一部施行されています。

 

山上被告を英雄視し、支援金も100万超が、送られているそう

 

です。確かに、同情すべき点はありますが、それで人を殺してよい

 

ということには、決してならないので、混同されては困ります。

 

裁判では、なぜ教団への恨みを安倍元首相に向かわせ、民主

 

主義の根幹を揺るがすような犯行に至ったのか等、被告から

 

しっかり話してもらう必要があります。注目していきたいと思い

 

ます。