厚生労働省の専門家組織は、昨日11日、新型コロナウイルスの
感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザと同等の「5類」に
引き下げる場合の影響や対策をまとめた見解を公表しました。
見解のポイントは、〇新型コロナウイルスの感染症法上の位置
づけを「5類」に引き下げる場合も、医療機関の診療体制を確保
し、逼迫時の入院調整機能を維持する 〇治療費の公費負担が
なくなっても、患者に過剰な負担とならない治療を提供する 〇
流行状況に応じた予防接種体制を確保する 〇効果的な変異株
の監視や、感染者数を推計できる方法を構築する 〇新たな
変異株の出現で医療に深刻な影響が生じる恐れがある際には、
接触機会を減少させる対策を考慮する 〇法的な位置づけは、
見通しを示しつつ、必要な準備を進めながら段階的に移行する
というものです。
国内で、昨日11日に報告された死者は520人で、1日当りの
公表数としては、過去最多になりました。日本医師会の釜萢常任
理事は、死者数増加の要因について「基礎疾患の悪化や老衰を
コロナで後押ししている可能性があるが、それだけではない。
今後の調査や分析が必要だ」と指摘した、と報じられています。
コロナ禍も3年が経ち、見直しが必要なことは、理解します。
しかし、死者数が過去最多になり、新たな変異株のニュースも
ある中で、どのように、どの時期に見直すのか、情報を公開し、
少しでも納得できる人が増えるようにしてもらいたいと思います。