コロナ禍が4年目になります。当初は、2年位でおさまるのでは、
とも言われましたが、いっこうにおさまる様子はありません。
厳しい行動制限を課すゼロコロナ政策を」とっていた中国が、反発
を招いたとみるや一転して制限を緩和し、感染が急拡大している、
とのこと。医療体制が不十分ということもゼロコロナ政策の理由の
一つでしたが、その事情が変わったわけではなく、ワクチン接種も
行き渡っていない中での緩和です。多くの人が自宅療養を強い
られ、医薬品が品切れし、日本で買い占めていく人も増えて
います。あれだけの人口の国が、準備なしに急に緩和したひずみ
が、あちこちでみられるようです。この後、春節で日本にも、多くの
観光客が来ると予想されますので、水際対策をとるとはいえ心配
です。
国内では、塩野義製薬の飲み薬ゾコーバが、緊急承認されました
が低調、と報じられています。処方されたのは、11月末から12月
27日で、約7700人にとどまる、とのこと。重症化を予防する効果
は確認されていないことなどから、使用対象は限られ、医師などの
間では慎重な受け止めが多い、ということです。緊急承認の時にも
述べましたが、症状が8日のところが7日に1日早まるだけの効果
で、飲み合わせが難しい薬を使うだろうかという疑問が、その通り
になっているようです。日本は、日ごろから新薬の研究などに投資
してこなかったツケかと思います。
今年3~4月をめどに、インフルエンザと同等の「5類」に引き
下げる方向で、政府が検討をするとしています。第8波の感染
状況を見極めたうえで、厚生労働省の審議会での議論や自治体
関係者の意見を踏まえて判断する、とのこと。ワクチンを含めた
医療費が公費負担から自己負担になれば、ワクチンを接種する
人が少なくなると思われます。そもそもワクチンをいつまで接種し
続けるのか、効果が1ヶ月で半減し、3ヶ月でなくなる、とも
いわれ、副反応もあり、もう接種しない、と言っている人も周りで
増えています。なかなかおさまらないコロナとの付き合い方を
見直す年になるのかと思っています。もちろん医療体制の充実は
必要ですが、コロナ禍で疲弊した商売や、困窮している人などの
支援に軸足を移す時ではないでしょうか。