相次ぐ差別発言が問題となっている杉田水脈(みお)総務政務官

 

が、昨日2日、参院予算委員会で、過去の発言の一部を撤回し、

 

当事者などに謝罪すると表明しました。これまで、発言を撤回

 

してきませんでしたが、松本剛明総務相が、この日の閣議後会見

 

で、杉田氏に撤回と謝罪をするよう指示した、と明らかにしていま

 

した。しかし、杉田氏は、それらが差別発言かどうかを問われると

 

「しっかり精査して対応したい」と述べ、差別発言とは認めません

 

でした。撤回したのは、月刊誌で、子どもをつくらない同性カップル

 

は「生産性がない」と評したこと、ブログに書き込んだ」「チマ

 

チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」という記述です。

 

杉田氏は、「内閣の一員としてそれ(総務相の指示)に従い、傷

 

つかれた方々に謝罪し、そうした表現を取り消す」と述べました。

 

しかし、とても本心から反省しているとは見えず、大臣の指示

 

だから仕方なく従った、と受け止められます。杉田氏は、このほか

 

にも、多くの差別発言を繰り返しています。ジャーナリストの伊藤

 

詩織さんから、ツイッター上の中傷投稿に「いいね」を押され、名誉

 

感情を傷つけられたとして訴えられています。東京高裁から

 

賠償命令を出され、上告中とのこと。また、女性差別の存在を

 

否定したり、「男女平等は絶対に実現しえない。反道徳の妄想だ」

 

と男女共同参画を批判したりもしています。これだけ差別意識を

 

持った人を政務官にした岸田首相のの責任は大きいと思い

 

ます。首相は、昨日も「職責を果たす能力を持った人物と判断

 

した」と述べて、説明責任を果たしてほしいとしています。このまま

 

では、多様性のある社会の実現の支障になることは、確実です。