厚生労働省は、一昨日22日、塩野義製薬の新型コロナウイルス

 

感染症の飲み薬「ゾコーバ」を緊急承認した、と発表しました。

 

感染症の流行などの緊急時に医薬品を迅速に使えるように、5月

 

に新設された緊急承認制度の適用第1号で、軽症者が利用できる

 

国産の飲み薬が、初めて実用化します。加藤厚労相は、「流通

 

システムの整備ができ次第、12月初頭には医療現場で使用

 

できるよう供給を開始する予定だ」と述べています。感染に伴う

 

発熱、倦怠感、のどの痛み、鼻水、せきの5症状が改善する時間

 

が、ゾコーバを飲むと7日間程度で、24時間短くする効果がある、

 

と公表されています。医療現場では、選択肢増加への待望論が

 

ある一方で、飲み合わせや費用対効果で問題もある、という声が

 

ある、とのこと。確かに、軽症者でも使える飲み薬が初めてできた

 

ことは、第8波で感染者が増えている中で、心強いことだと思い

 

ます。ただ、妊婦は使えず、高血圧薬など飲み合わせに注意

 

が必要ということ。また、症状の改善が1日早いだけ、ということで

 

費用を投じるわりに、効果が少ないようにも思います。緊急承認

 

が必要なことは理解しますが、あくまでも安全性を大事にして

 

もらいたいと思います。