国連人口基金によると、世界の総人口が、昨日15日、推計で

 

80億人を突破しました。2011年に70億人を超えてから、11年

 

間で10億人増えました。国連は、急激な人口増加が、社会経済

 

発展の負担になっているとして、各国に警鐘を鳴らしています。

 

国連によれば、1950年に25億人だった世界の人口は、87年

 

に50億人になりました。このところ、増加ペースは鈍化しています

 

が、2030年には97億人に、58年に100億人に、80年代に

 

104億人のピークに達すると予想されています。医療の発達や

 

生活環境の向上によって、平均寿命が延びていることが、背景に

 

あります。2019年の世界の平均寿命は72.8歳で、1990年に

 

比べて約9年延びました。最も人口が多いのは中国で14億2588

 

万人、2位のインドが14億1717万人ですが、来年にもインドが

 

首位になる見込みです。3位以下は、米国3億3829万人、

 

インドネシア、パキスタンと続きます。日本は、1億2395万人で

 

11位です。アジアとアフリカだけで、増加分の約9割を占めて

 

います。2050年までの人口増加分の半数以上が、コンゴ、

 

エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、

 

フィリピン、タンザニアの8ヶ国に集中します。一方で、日本を含む

 

61ヶ国・地域は、22~50年の間に人口が1%以上減少する、と

 

予測されています。インドは、貧困率が2019年時点で約10%に

 

上り、雇用や食料の確保、格差の拡大などの課題が多く、抑制策

 

をとっています。一方、中国は、3人目の子どもを持つことを解禁

 

し、人口減少への危機感を強めている、と報じられています。

 

貧困、女性の権利、若者の教育や雇用など、多くの課題があると

 

思います。日本も含めて、国連加盟国が、力を合わせて取り組む

 

べきことが多くあると思います。