安倍元首相の国葬が、明後日27日に行われます。各地で反対
運動が起きていて、報道各社の世論調査でも、国葬の賛否は
反対が賛成を上回っています。岸田首相が、国会で説明をしても
納得は得られず、安倍氏の功績や各国からの弔意に応えるなど
の理由は説得力を持っていないと思います。元国会議員ということ
で、私のところにも招待状が届きましたが、すぐに欠席の返事を
しました。説明には、献花に5時間位かかる、と書かれていま
した。各界代表の選定基準ははっきりせず、桜を見る会同様、
各省庁におまかせ、ということのようです。反対の理由としては、
法的根拠がないこと、国が持つ費用は総額約16億6千万円と
いう費用の問題、弔問外交といっても国葬の必要があるのか、
海外のトップの参列は限られのに、などです。先日の英エリザベス
女王の国葬は、さすがのもので、世界中の人が視聴し、それと
比較されるのでは、という声もあります。これまで国葬を行った
のは、吉田茂元首相以後ありません。佐藤元首相も、当時在任
最長で、ノーベル平和賞も受賞していても、内閣と党の合同葬
でした。安倍元首相の政策の功罪は、何十年後かに確定するの
ではないでしょうか。国際的には評価されているそうですが、
もりかけ桜の問題や、安保に関する強硬な対応など、私は評価
できません。国葬と統一教会の問題で、岸田内閣の支持率は
急落し、共同通信社の調査では内閣支持率は40,2%で発足
以降最低に。時事通信の調査でも内閣支持率は32,3%と前月
比12.0%減になっています。朝日新聞社の調査では内閣支持
率は41%、不支持率は47%で、初めて不支持が支持を上回って
います。これから3年選挙はないから、嵐が過ぎるのを待てば
よい、というわけには、いかないと思います。