英与党保守党は、5日、ジョンソン首相の後任となる新党首に

 

エリザベス・トラス外相(47)を選出しました。党首選の党員投票

 

の結果、大規模な減税を掲げるトラス氏が、対抗馬のリシ・スナク

 

前財務相(42)を破りました。トラス氏は、サッチャー元首相、

 

メイ前首相に続いて、英史上3人目の女性首相になります。

 

6日に、エリザベス女王の任命を受けて、新首相に就任する

 

見通し、と報じられています。英国は、ロシアのウクライナ侵攻の

 

影響で、記録的な物価高騰に見舞われ、10%を超えるインフレ

 

対策など生活支援策が、喫緊の課題になっています。トラス氏は、

 

辞めるジョンソン首相を支え続け、いち早く辞任したスナク氏との

 

違いを鮮明にし、いまだに人気のあるジョンソン首相の影響も

 

あって、当選した、といわれています。これまで外相を務めていた

 

こともあり、引き続きウクライナを支援しロシアには強硬に向きあう

 

ことなど、変わらぬ外交政策になる、と予想されています。トラス氏

 

は、2年前に離脱した欧州連合(EU)との関係では強硬姿勢が

 

目立つ一方、昨年6月には、環太平洋経済連携協定(TPP)加盟

 

に向けて交渉を開始していて、インド太平洋地域への関与を重視

 

していく、とみられています。それにしても、3人目の女性首相は、

 

これまで1人もいない日本からすると、羨ましいかぎりです。また、

 

候補者が、2人とも40代であることも。