生命保険協会は、昨日1日、新型コロナ感染者への医療保険の

 

入院給付金について、支払い基準を変えるように、加盟社に通知

 

しました。65歳未満で軽症の感染者は、支払い対象から外す

 

内容です。万が一に備えて保険に入った契約者の多くが、保険金

 

を受け取れなくなる変更で、契約者からは反発の声が上がって

 

いる、と報じられています。必要になった時のために入っていた

 

保険金が支払われないとなると、生命保険に対する不信感に

 

つながり、契約しなくなる人が増える可能性があると思います。

 

変更の背景には、年明け以降の感染爆発で支払いが急増し、

 

業績への影響を無視できなくなったことにある、とのこと。自宅や

 

ホテルでの療養も入院とみなす特例を導入した際、生保業界は

 

現在の事態を想定していず、誤算のしわ寄せが契約者にいくこと

 

になった、ということです。有識者の見方は分かれていて、この

 

特例を続けると、新規で医療保険に加入する人の保険料が

 

値上がりしたり、販売廃止につ上がったりして、加入者が不利益を

 

被る恐れがある、という見方があります。一方で、新規契約時に、

 

コロナにかかっても支払います、といううたい文句で勧誘して

 

いれば、問題になる可能性がある。重症化リスクが高い人などに

 

手厚くなるような運用にするべきだ、という意見もあります。生命

 

保健協会には、不信を払しょくするような丁寧な説明が求められる

 

と思います。