ウクライナのニュースが、最近少ないのが気になります。戦闘は、
相変わらず続いていて、犠牲者も出続けているのに、関心が
薄れてしまっているのでしょうか。国際世論の支持が継続的に
必要だと思っていますが。そうした中、ウクライナ南部のオデッサ
からの穀物輸出を再開する貨物船の第1便が、昨日1日午前
(日本時間同日午後)出港しました。ウクライナとトルコの閣僚が
発表しました。ウクライナに侵攻したロシアによる国会封鎖で
海上輸出が5ヶ月以上滞っていました。輸出再開で、世界的な
食料価格高騰の歯止めになることが期待されますが、交戦は
継続中で貨物船が攻撃に巻き込まれる懸念が残る、と報じられて
います。輸出は、ロシア、ウクライナ、と仲介する国連とトルコの
4者の合意に基づいて再開しました。しかし、合意後の23日に、
南部オデッサの商業港がロシア軍のミサイル攻撃を受けた、と
ウクライナ軍が発表し、合意が実現するのか危ぶまれていました。
第1便は、トウモロコシ約2万7千トンを積み、トルコのイスタン
ブール経由で、中東レバノン北部のトリポリに向かう、とのこと。
ウクライナは、世界有数の穀物輸出国ですが、ロシアの黒海封鎖
で輸出ができなくなり、2200万トン超の穀物が国内に滞留し、
ウクライナ産に依存度が高い中東やアフリカ諸国を中心に食料
危機への懸念が高まっていました。とにかく、航行の安全が確保
され、輸出が続けられるように願っています。