世界保健機関(WHO)は、24日付の集計で、18~14日の週間
感染者について、日本は前週比73%増の96万9068人で、
世界最多となった、と発表しました。一方、同期間中の日本の死者
数は272人で、世界最多の米国の2637人、ブラジルの1396
人、イタリアの952人と比べても、低く抑えられています。ただ、
検査の実態はよくわからず、単純比較は難しいところもある、との
こと。とにかく、このところの日本の感染者増の勢いはかなりの
ものです。病床使用率が急激に上昇し、18府県で50%以上、
うち7県で60%以上に達しました(27日現在)。政府は、行動制限
には慎重な姿勢で、厚生労働省に対策を助言する専門家組織
は、医療や社会経済活動を維持するために、国民一人ひとりが
感染を防ぐ行動をとるよう呼びかけています。大阪では、高齢者の
外出自粛を要請しています。長野県は、医療アラート(4段階)
の上から2番目となる「医療特別警報」を全県にだしました。感染
警戒レベルは、6段階で示す県独自のもので、木曽を除く9広域圏
で「5」に引き上げました。全国知事会は、28日、政府への緊急
建議を決めました。現場の切迫した状況を直視し、感染拡大防止
に総力を挙げて取り組むよう強く求めています。一人ひとりが、
これまで以上に気を付けることかが大事かと思います。