携帯電話大手のKDDI(au)は、昨日3日、通信障害で最大約

 

3915万回線が影響を受けた、と発表しました。復旧作業が

 

終わるまで約40時間かかり、過去最大規模の障害になりました。

 

システムの復旧作業は同日夕に終えましたが、通信制限は継続し

 

3日午後11時現在、全面再開の時間は示せていない、と報じ

 

られています。障害は、2日未明の発生から40時間を超え、社会

 

活動の混乱が広がり、携帯業界では過去最悪の規模になり

 

ました。総務省は「重大な事故」に該当するとみています。異変が

 

起きたのは2日午前1時すぎで、設備の定期メンテナンス中に

 

起きた、とのこと。音声通話に関する機器を交換していた際に

 

不具合が発生し、一部の通話ができない状態に。事態を改善

 

させるために交換前の機器に戻しましたが、午前2時過ぎに音声

 

通話に関する「交換機」という別の機器にアクセスが集中する問題

 

が発生。通信量を制限しながら復旧を進めましたが、状況は

 

さらに悪化。加入者の位置情報などを管理するデータベースにも

 

エラーが頻発。システムの負荷を抑えるために通信量の制御を

 

続けなければならず、復旧作業完了までに40時間もかかった

 

そうです。今日4日13時現在でも、音声通話がつながりにくく、

 

影響が続いています。携帯電話が、これだけ普及していて、固定

 

電話を持たない家庭も増え、公衆電話もあまり見かけなくなって

 

います。それが急に使えなくなると、様々な影響が出ます。119番

 

や110番などの緊急通報が長時間できなくなりました。家電や

 

自動車などあらゆるものがネットにつながるIoT(モノのインター

 

ネット)の時代なので、影響の広がりは甚大です。物流や、自動車

 

(車載通信サービス、遠隔からドアの施錠や開錠等)、気象などに

 

影響が出ました。長野県内のアメダスも昨日は、使えなったとの

 

こと。暑さで熱中症になったり、台風が接近したりしても、携帯が

 

使えないと命に危険があります。KDDIには、徹底的に原因究明を

 

して、再発防止をしてもらいたいですし、情報の伝達の遅れに

 

ついては、総務省が把握して伝えるなどの方法もあるかと思い

 

ます。別の会社に乗り換えるとか、2種類持つ、という人の話も

 

報じられていますが、複数持つと煩雑にもなります。