細田衆院議長については、これまでも、一票の格差を是正する
ための衆院の10増10減案に対し、「地方を減らして都会を
増やすだけが能じゃない」と、独自の3増3減案を提唱し、中立的
な立場の議場が、法律に従った区割り変更を否定するのは
おかしい、と批判されました。また、今年5月の政治資金パーティ
ーでは、「議長になっても、毎月もらう歳費は100万円しかない」
「上場企業の社長は1億円は必ずもらう」と、議員の歳費はそう
高くないので、定数を増やせば地方の代表を減らさずにすむと
いう趣旨の発言をし、庶民感覚との違いや中立的立場をどう考え
ているのか、と批判されました。加えて、人格を疑うセクハラ報道
がなされています。女性記者へのセクハラ疑惑を2度にわたって
週間文春が報じたことをうけ、抗議と訴訟も視野にいれ検討して
いる、と発言しています。週間文春は、昨年1月、女性記者と懇談
した際に「いつでもいいから、うちに来てね」などと発言した、と
報じています。ほかにも、細田氏が、過去に複数の女性記者など
にセクハラ発言を繰り返していた、と報道しています。週間文春
は、「記事は、セクハラに関する多数の当事者の証言や証拠に
基づくもので、じゅうぶん自信を持っています。細田議長は、国権
の最高機関の長として、自らの言動を検証し、真摯に説明される
ことを期待しております」というコメントを発表しています。説明
責任を全く果たそうとしない対応は、議長の資質に欠けるといえ
ます。公正中立な議会運営を行うべき議長への信頼が揺らぐこと
は、大きな問題で、党派を越えて国会として、細田議長に責任ある
対応を求めてもらいたいと思います。夏には、参院選もあり、国民
をなめないでもらいたいです。