北海道・知床半島沖のオホーツク海で、観光船「KAZU Ⅰ」
(19トン)が浸水し、子ども2人を含む乗客24人と乗員2人が
安否不明となった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は、
24日午後、知床岬先端付近の岩場などで発見救助した10人
全員の死亡を確認したと発表しました。男性7人、女性3人で、
いずれも大人とみられ、身元の特定を進めている、ということ
です。今日になって、こども1人の死亡も確認されました。第1
管区海上保安本部では、業務上過失致死や業務上過失往来
危険の疑いでの立件を視野に捜査している、とのこと。この船は、
昨年も2回事故を起こしているそうです。昨日は、午後から海が
荒れることが予想され、複数の知人が「やめておいたほうがいい」
などと注意しましたが、午前10時に斜里町ウトロの港を出て
しまった、ということです。船長は2年前から、甲板員は今年から
勤務していて、経験は浅かったといわれています。また、地元の
観光関係者は、「運航会社は船長の離職が相次ぎ、豊田船長が
1人で2隻を任されてかなり参っていた」と話しています。まずは、
人命救助、不明者の捜索に全力をあげてもらいたいですし、
船体を発見して、会社の運航方針など事実関係を明らかにして、
事実究明をしてもらいたいと思います。他の観光船は、まだ運航
していないのに、この会社だけ悪天候の中を無理して出航したよう
ですので、なぜ人命が失われなければならなかったのあ、事実
究明が待たれます。