新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、長野県の

 

子どものオンラインゲーム依存についての相談が、コロナ禍の前

 

の約6倍に上っていることが、先日、一般社団法人セーフティ

 

ネット総合研究所(長野市)への取材でわかった、と報じられて

 

います。臨時休校などで自宅で過ごす時間が増え、家庭の

 

オンライン環境の整備が進んだことも背景にあるとみられて

 

います。昼夜逆転の生活で不登校になるケースもあり、コロナが

 

長期化する中、専門家からはゲーム依存の深刻化を危ぶむ声

 

が上がっている、ということです。この研究所でのネットトラブルの

 

相談は、2021年度に小中学生のゲーム依存についてのものが

 

94件ありました。2019年度は16件で、5.9倍になっています。

 

特に、小学生の相談は75件で、8.3倍と急増しています。共働き

 

の両親が家をあける中、休校や分散登校で家にいる子どもが

 

「ゲーム三昧」になる例が目立つということです。県内の教員など

 

でつくる「子どもとメディア信州」によると、「ゲーム依存で不登校に

 

なる例を目の当たりにしている」とのこと。県立こころの医療

 

センター駒ケ根が、今年3月に開設した依存症医療センターは、

 

今月、子どもがゲーム依存の傾向がある家族向けプログラムを

 

初めて開催し、10家族が参加したそうです。子どもは脳の

 

前頭葉が発達途上のためゲーム依存症になりやすく、回復に時間

 

がかかる、とのこと。タブレット端末などを使う場所を家族がいる

 

リビングに限るなど、子どもが納得するルールを親子で決めるなど

 

の対策が必要と、専門家は話しています。無理に取り上げたり

 

すると、かえって悪い状態になったりするので、よく話し合って

 

対策を講じる必要があると思います。