テレビ出演者は「若い女性と中高年男性」が中心、ということが、
NHK放送文化研究所の調査でわかった、と報じられています。
テレビ出演者のジェンダーバランス(男女差)に偏りがあることが、
明らかになりました。専門家は、「女性は若さ、男性は経験や権威
が重視される傾向が浮かびかがった」と指摘している、とのこと。
放送文化研究所では、昨年6月の1週間、NHKと民法キー局の計
6局の全番組に登場した俳優、タレント、文化人などの性別や
年齢を分析しました。述べ8480人の60.4%が男性でした。
年代別では、女性は20代をピークに右肩下がりに、男性は40代
が最も多く、50代が20代を上回りました。報道番組の男女差
では、昨年11月と今年1月の述べ60の報道番組を調査し、延べ
2294人の出演者の68.7%が男性でした。ニュースの解説者
として出る男性の数は女性の4倍超でした。そうなると、ニュースの
解釈や意義づけが「自然と男性目線で多く発信されてしまう。多様
な視点を取り入れてほしい」と、放送文化研究所の小笠原晶子
上級研究員は、指摘しています。視聴者では、テレビに登場する
男女の取り上げ方や描き方に、違和感や疑問を抱くことがある人
が3分の1いることも、わかりました。「ある」と答えた人は、10代と
20代の女性、10代の男性と若い世代に強く、40~60代の男女
は「ない」人が多かった、ということです。テレビは、見ている人に、
無意識のうちに男女の役割や意識を刷り込むと思います。特に、
若い人に違和感がある、ということですから、時代にあった男女
バランスにテレビ局は、していってもらいたいと思います。それ
には、テレビ局の経営陣、意思決定できる地位に、もっと女性を
増やすことも必要だと考えます。