天皇陛下は、昨日23日、62歳の誕生日を迎えられました。新型
コロナウイルス禍で、皇居・一般参賀は3年連続で中止になり、
秋篠宮ご夫妻や三権の長などからお祝いの挨拶を受ける行事が
が、昨年に続いて規模を縮小し、皇居・宮殿で催されました。
誕生日に先立ち記者会見が行われ、長引くコロナウイルス禍に
ついて「支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐
強く乗り越えていくことができる」「つながりを大切にしながら、心に
希望の火を絶やさずに」と語られました。また、「皇室に関する
情報をきちんと伝えていくことも大事」と話されたことが、ニュース
などで取り上げられています。皇室関連の報道をめぐっては、
小室眞子さんの報道をもとに、皇室関連の報道を巡って、昨年
11月の会見で秋篠宮さまが、事実と異なる内容に反論する上で、
「一定の基準」つくりをしていく必要があるとの考えを示していて、
天皇陛下の発言が注目されていました。また、愛子さまについて、
「思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、一つ一つの務めを大切
に果たしていってもらいたい」「相談に乗れることは、できる限り
していきたい」と述べられました。天皇陛下の、20歳の行事
「加冠の儀」の司会をNHKアナウンサーとしてしたこと、雅子様
とのご結婚の時も宴に参列させていただいたこと、副大臣・大臣
として皇居で、折に触れてお会いしたことが、思い出されます。
子どもたちのことを、ご夫妻ともいつも気にかけてくださり、昨年
7月には、生活困窮世帯の子どもたちを支援しているNPO法人の
代表や内閣府の担当幹部から話を聞かれたりしています。天皇
陛下と皇后陛下は、昨年、子どもを取り巻く事業に役立てて
ほしいと、子どもの貧困対策に取り組む「子ども未来応援基金」に
5000万円ずつ寄付された、ということです。その寄付は、子ども
の学習支援や、貧困世帯の子どもを支援しているNPO団体などで
使われているそうです。こうしたことは、もっと報じられてよいと
思います。