生活に必要な食品、日用品、サービスの値上げが、2月以降
相次ぐ、と報じられています。原材料高、原油高、円安などで、
仕入れや物流のコストが上がっているためです。エネルギーでは
電気が大手10社で785~1636円、ガスが都市ガス大手4社で
828~1111円上がるそうです。食品では、しょうゆがキッコーマン・
ヤマサ醤油で約4~10%、ハム・ソーセージが日本ハム、プリマ
ハム、伊藤ハムで約4~12%、パスタ・乾麺が日清製粉・
ウェルナ・ニップンで約1.5~9.5%、冷凍食品がマルハニチロ
・味の素冷凍食品などで約2~23%上がるなどとなっています。
ティッシュペーパー・トイレットペーパーが大王製紙で15%以上
など、値上げラッシュの感があります。スーパー運営会社でも、
「こんなに一斉に上がるのは初めてだ」と驚いているそうです。
コロナ禍で仕事が思うようにならない中、政府が号令をかけても
賃上げはなかなか進まず、家計の負担は厳しいものになります。
日銀では、資源価格の上昇を主因とする物価上昇は一時的、
としていて、そうであってほしいと思います。物価上昇に伴う
実質所得の低下が、個人消費の下押し圧力として出てくる可能性
がある、とエコノミストは、中長期の経済回復に水を差すリスクを
指摘している、ということです。