米アカデミー賞の前哨戦にも位置付けられる映画賞「第79回

 

ゴールデン・グローブ賞」の各賞が、9日発表され、浜口竜介監督

 

の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞(旧外国語映画賞)に

 

選ばれました。日本の作品では、1960年に受賞した市川崑監督

 

の「鍵」以来62年ぶり、とのことです。昨年7月のカンヌ国際映画

 

祭で脚本賞を獲得し、米国でも受賞ラッシュが続き、注目度が

 

一段と高まっている、と報じられています。今年3月の米アカデミー

 

賞では、国際長編映画賞部門の対象作になっていて、日本映画

 

として初めて作品賞にノミネートされるかどうかも注目されている

 

そうです。原作は、村上春樹さんの短編小説で、浜口監督は、

 

脚本も書くので、原作をいかしながら書いた、ということです。

 

妻を亡くした舞台俳優が、演劇祭のため訪れた広島で、専属

 

運転手の女性と出会い、自身の悲しみを見つめなおす姿が

 

描かれています。昨年12月発表のニューヨーク映画批評家協会

 

賞で作品賞を、ロサンゼルス映画批評家協会賞で、作品賞と

 

脚本賞を獲得しています。今月8日に発表された全米映画批評家

 

協会賞でも、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠に

 

輝き、ほんとうに受賞ラッシュといえます。映画好きのオバマ元

 

米大統領が、昨年12月に「2021年のお気に入り映画」の1本に

 

選ぶなど話題も広がっています。アカデミー賞に向けても、

 

2020年の韓国の「パラサイト」、2021年の中国の「ノマドランド」

 

に続いて、国境や言葉を越えた受賞になるか、注目されて

 

います。