安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議は、昨日
22日、国会が求めた継承策を先送りし、代わりに皇族数確保策
2案を軸とする報告書をまとめました。現在の男系男子のみが
継承するのでは、現在の天皇陛下、秋篠宮さま、悠仁さまのみに
なってしまいます。悠仁さまの妻に男子を産めと強要するのは、
人権侵害の最たるものになるでしょう。今から、再三主張している
ように、女性天皇・女系天皇を認めるように法改正をしないと、
皇位継承は行えない可能性があります。それなのに、今回の
有識者会議の報告は、弥縫策にすぎず、納得できません。報告書
は、「皇族数確保が喫緊の課題」として、①女性皇族が婚姻後も
皇族の身分を保持することとする ②皇族には認められていない
養子縁組を可能にし、皇統に属する男系男子を皇族とする、という
2案を提起しました。②は、1947年に皇籍を離脱した旧11宮家
にルーツのある男系男子に皇族に復帰してもらう案です。養子に
なって皇族になった人は「皇位継承資格を持たないこととすること
が考えられる」と新しく付け加えられました。70年以上前に皇室を
離れた人を、男子だからといって、国民が親しく敬うとは、とても
思えません。それより、愛子さまが女性天皇になられることを望む
人が多いと思われます。国民の8割以上が、女性天皇・女系天皇
を認めているのに、安倍政権時代から先送り方針が決まって
いた、と報じられているのは、おかしいと思います。上皇様が譲位
される法律が成立した時に、附帯決議をした国会の要請に応えて
いません。このような弥縫策であいまいにしている間に、皇位継承
問題は、ますます深刻になることを、男系男子を強く主張している
保守派の人ほど、真剣に考えてもらいたいと思います。