自民党元幹事長の石原伸晃内閣官房参与(64)は、昨日10日、
参与を辞任しました。代表を務める政治団体が新型コロナ
ウイルス対策の助成金を受給したことを巡り、与野党から批判を
あびていました。新型コロナウイルス対策の助成金は、新型コロナ
ウイルスの影響を受けた事業者を対象とする国の緊急雇用安定
助成金で、石原氏の政治団体は、60万円を受給していました。
この助成金は、中小企業、飲食店など、コロナの影響で、ほんとう
に困っている人のためのもので、政党から助成金が出ていたり、
やりくりが可能な政治団体が受給することは、不適切です。そも
そも、小選挙区だけでなく比例復活もできなかった石原氏を、参与
にすることは、お友達への失業対策といわれ、揶揄されていた
ものです。石原氏が、電話で「混乱を生じることで首相の職務遂行
に迷惑をかけることは自分の本位ではない」と辞任を申し出、
了承された、と報じられています。しかし、実情は、首相の周辺で
外堀を埋めて、辞任に追い込んだ、とのこと。わずか1週間での
辞任に首相は、「短い期間でこうなったことを考えると、混乱は
否めない。その点については申し訳なく思う」と陳謝しました。
この後の予算委員会などで、任命責任を追及されることになりそう
です。また、環境副大臣の大岡敏孝氏が代表を務める自民党
滋賀県第1選挙区支部も、昨年、新型コロナウイルス対策の雇用
調整助成金30万円を受け取っていた、ということで、しっかり
調査もしてもらいたいと思います。