第49回衆院選は、昨日31日、投開票されました。自民は、
各委員会の委員長を除いても多数になる絶対安定多数を確保
しました。一方野党は、共闘した立憲民主、共産が議席を
減らし、維新が3倍に躍進し第3党になりました。投票率は、推計
55.81%で、前回を上回りましたが、戦後3番目に低くなる可能
性が高い、と報じられています。自民党は、野党の候補者一本化
により接戦になった多くの選挙区で勝利し、足腰の強さを印象
づけたと思います。裏返せば、共闘した野党の足腰の弱さ、という
ことでしょうか。また、立憲民主と共産が共闘し、その後が具体的
に描けていず、プラスマイナスでいえば、共闘がマイナスに働いた
部分もあるのかと思います。各党の獲得議席は、自民261
(-15)、公明32(+3)、立民96(-14)、維新41(+30)、
国民11(+3)、共産10(-2)、れいわ3(+2)、社民1、無所属
他(10)でした。ブレずに、党独自の道をいった維新、そして規模
は小さいですが、国民が増えたことも、有権者の意向の反映かと
思います。維新は、コロナ対策でも独自の大阪方式などリーダー
としての存在感を示した、大阪府の吉村知事の働きが大きいこと
による躍進、ともいえると思います。また、戦後2回目の任期満了
選挙の影響もあるのか、世代交代が進んだ印象です。各党で、
大物議員が小選挙区で勝てなかったり、落選したりしました。選挙
の責任者の甘利幹事長が小選挙区で勝てなかったため辞任の
意向で、後任が注目されます。また、石原伸晃元幹事長が落選
しました。野党でも立民の辻本副代表や平野選対委員長が落選
し、小沢氏も小選挙区では勝てませんでした。議席を減らした立民
では、福山幹事長が、引責辞任を検討している、とのこと。選挙
は、戦いなので、勝敗によって執行部が責任を負うのは当然かと
思います。これから、多くの課題に政権与党、そして野党が、どの
ように取り組むのか、注視していかなければなりません。