乳幼児向けに販売されている「かぼちゃとにんじんのやさいパン」
を食べた、生後10ヶ月と11ヶ月の男児2人が窒息する事故
が起きていたことを、昨日19日、国民生活センターが調査結果と
して公表しました。製造会社は、今後、パンを柔らかくしたり、一口
で口に入れられない大きさに変更したりする、とのこと。また、
子どもに与えるときは、小さくちぎり、飲み込むまで目を離さない
よう呼びかけています。事故が起きたのは、大阪府のカネ増製菓
が製造したもので、一口大のパン(縦約2.5センチ、横3.5
センチ、厚さ約2センチ)のもので、45グラムの商品と70グラムの
商品、合わせて2020年度は190万袋出荷した、ということです。
センターなどによると、昨年3月、沖縄県で生後10ヶ月の男児が
パンをのどに詰まらせて窒息し、病院に運ばれましたが死亡しま
した。ふやけたパンがの奥に詰まっていた、とのこと。今年6月
には、静岡県で11ヶ月の男児がのどに詰まらせましたが、はき
出し、命に別条はなかったそうです。口の中に入れると、唾液を
吸ってふくらみ、とけにくく、乳児がかむには難しい製品だった、
と調査に関わった歯科医師は語っています。製造会社では、来年
1月にも、パンを柔らかくし、1個の大きさを縦約3.5センチ、横
約6センチに変更し、口の中に丸ごと入らないサイズにする、との
こと。こうした子どもが食品をのどに詰まらせ、死に至ることも
ある事故については、以前にコンニャクゼリーが問題になり、改善
が図られました。このような問題を、省庁のすきまに落ちることなく
対応できるように、ということも消費者庁を作った理由のひとつ
です。最初の事故が起きた時に、迅速に対応できていれば、次の
事故は防げたのでは、と思います。消費者問題への対応は、まだ
まだ迅速でないように感じます。