大相撲で史上最多の優勝45回を誇り、長く第一人者として活躍

 

した第69代横綱白鵬(36)が、現役引退の意向を固めたことが、

 

昨日27日、わかりました。通算1187勝、幕内1093勝など数々

 

の史上1位を記録した大横綱でした。2019年9月に日本国籍を

 

取得し、引退後に親方として相撲協会に残る資格を得ています。

 

今後は、宮城野部屋付きの親方として後進を指導する意思を

 

持っていて、年寄り「間垣」の襲名を目指す見通し、と報じられて

 

います。右ひざのけがなどで昨年から6場所休場し、横綱審議

 

委員会から、重い「注意」を決議されていました。進退をかけた

 

今年7月の名古屋場所では、自身16度目の全勝優勝をしました。

 

白鵬は「体がボロボロ」と話していた名古屋場所後、痛めている

 

右ひざの状態が思わしくなく、最終的に現役続行は困難と判断

 

したとみられる、とのこと。ほんとうに、ご苦労様でした、と感謝

 

したいと思います。不祥事が相次いだ時も、一人横綱として

 

大相撲を守ってきました。また、東日本大震災の後、被災地支援

 

は宿命として、支援や激励を続けてきました。勝負にかける厳しい

 

表情とは別の、優しい一面を見せてきた、ということです。モンゴル

 

から来て、日本独特の横綱の品格がわかっていないと言われ

 

ました。勝負の結果に不満を示す態度や言葉、千秋楽の優勝

 

インタビューでの万歳三唱の促しや三本締めなど、懲戒処分

 

(けん責)を受けるなど、厳しく批判されてきました。しかし、それを

 

補うに十分な功績をあげたと、私は思っています。稀勢の里が

 

久しぶりに日本人横綱になった時の対応と比べて、外国人差別が

 

あると思いました。大相撲報道に長年携わってきた元NHK

 

アナウンサーの杉山邦博さんは、八百長問題などで揺れた角界を

 

一人横綱として引っ張ってきとたことについて、「あの時、白鵬が

 

孤軍奮闘してくれたから今日の相撲界がある。心から「ありがとう」

 

と言いたい」と話しています。奇襲やひじ打ちなどが横綱の品位に

 

欠けると批判されてきましたが、勉強も熱心だったそうです。長野

 

県出身の御嶽海は、「同じ時代に土俵に立ててうれしかった。周囲

 

に何を言われても結果を残して横綱の責務を果たし、横綱の中の

 

横綱だと思う」「今後は親方として相撲協会を引っ張ってほしい」と

 

話しています。