東京・池袋で2019年、乗用車で母子を死亡させたなどとして

 

禁錮5年の判決を受けた旧通産省工業技術院元院長の飯塚

 

幸三被告(90)が、控訴しない意向を示し、17日、判決が確定

 

しました。飯塚被告は「遺族や被害者に申し訳ない」「判決を受け

 

入れて罪を償いたい」と話した、と報じられています。それなら、

 

なぜ裁判で、自身の過失を認めず、謝罪もしなかったのでしょう

 

か。検察は、刑務所に収容する手続きに入りますが、元院長が

 

車イス生活で、自力で歩くことができなくなっているため、実際に

 

収容するか検討する、ということです。今のところ、本人からは、

 

そうした申し立てはないそうです。妻と幼い娘を失い、気丈に

 

裁判を戦ってきた松永拓也さん(35)は、「長かった裁判が

 

終わり、安堵の気持ちだ。事故ときちんと向き合ってほしい」

 

「やっと争わずに、2人が愛してくれた私らしく生きていける」

 

元院長には「「自分の過失だった」という一言がずっと聞きた

 

かったが、聞けていない。それが残念」と語りました。

 

この事故によって、高齢者の車の運転について、様々な議論が

 

起こり、免許を返上する人も増えました。超高齢社会の日本で、

 

高齢者が運転しなくても使える公共交通機関を地方の津々浦々

 

にも、整備していくのかは、重要な課題だと思います。また、車

 

自体の改良によって、衝突被害軽減ブレーキなどを備える安全

 

運転サポート車や自動運転などの技術革新にも期待したいと

 

思います。