将棋の藤井聡太二冠（１９）が、豊島将之叡王（３１）に挑戦して
いた第６期叡王戦五番勝負第５局は、昨日13日、東京都渋谷区
の将棋会館で指され、１１１手で先手の藤井二冠が勝ち、３勝２敗
で叡王を初獲得し三冠になりました１９歳１ヶ月の三冠同時保持
は、最年少で、１０代初の偉業です。全部で八冠あるうち、三冠は
現在の最多で、渡辺明名人・棋王・王将（３７）と並びました。
これまで最も若い三冠は、１９９３年、羽生善治九段（５０）の２２歳
3ヶ月で、２８年ぶりの更新となりました。叡王戦五番勝負は、７月
に開幕し、藤井三冠にとっては、タイトル戦で最終局までもつれ
込むのは初めてでしたが、持ち前の勝負強さを発揮しました。
これまで出た5度のタイトル戦全てを制して、勢いにのっています。
藤井新叡王は、「記録のことは気にしていない。対局が続くので、
前を向いて行けたらと思う」と話しています。「天敵」と言われた
豊島叡王を破りました。二人の対戦成績は、王位七番勝負まで
は、豊島竜王の６勝１敗でしたが、藤井三冠が４勝１敗で防衛を
果たしました。今回の叡王戦では、最終局に終盤の妙手で藤井
三冠が勝利した、ということです。両者は、１０月８日開幕の
竜王戦七番勝負でも対戦します。竜王も獲得して四冠になれば、
「藤井の時代」が来たと言える、と言われています。これからの
活躍に期待したいと思います。