政府は、昨日9日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、
緊急事態宣言発令中の21都道府県のうち、東京、大阪など19
都道府県の期限を12日から30日まで延長すると決定しました。
宮城、岡山両県は、13日から宣言を重点措置に変更します。
富山、山梨、愛媛、高知、佐賀、長崎の6県のまん延防止重点
措置は12日で解除し、福島、石川、香川、熊本、宮崎、鹿児島の
6県と変更した2県の期限は30日とします。重点措置対象地域
では、酒類提供制限を一部緩和します。一方で、行動制限の緩和
についても、政府は、9日の新型コロナウイルス感染症対策本部
で、希望者のワクチン接種が完了する11月頃をめどに実施
する行動制限緩和の基本方針を決定しました。緊急事態宣言下
でも、ワクチン接種などを条件に、都道府県をまたぐ旅行や
大規模イベント開催を認めます。飲食店の酒類提供も容認
します。接種などの効果で、感染者が増えても医療逼迫は起き
にくくなる、と判断したとのこと。コロナ下での日常生活や経済活動
の回復に向けた取り組みを進める、としています。専門家の反対
で、今の緊急事態宣言下では、緩和しないことになりました。今の
時点で、出口戦略を発表することには、違和感があります。11月
頃としても、緩和方針が出ることによって、気持ちの緩みが出ると
思います。また、ワクチン接種を条件とすることによって、差別が
起きたりすることも心配されます。地域ごとに、現実的な対応策
がとれるようにしてもらいたいものです。長野県でも、医療非常
事態宣言・時短要請が、12日には解除され、県独自の警戒
レベルが4に下げられる予定です。
この緊急事態宣言の延長と、総裁選出馬断念を語る、総理の
記者会見が、昨日夜開かれました。メディアは辛口の批評をして
いますが、何かホッとして、ようやく自分のことばで語っている
菅さんの様子が見られたと思いました。このコロナ禍で、孤独な
首相としての対応から解放されるからでしょう。首相は、ほんとうに
大変な任務だと改めて思います。