東京都の、今日27日の新たな感染者は4227人と1週間前の

 

金曜日より1178人減り、前の週の同じ曜日を下回るのは、5日

 

連続となりました。しかし、専門家は、検査を迅速に受けられない

 

ことで、報告されている感染者数以外にも、多数の感染者が潜在

 

している可能性がある、と指摘しています。

 

今日27日から、東京都が、渋谷に若者向けのコロナワクチンの

 

接種会場を設置しましたが、予約なしで受けられることから早朝

 

から希望者の長い列ができ、受付は午前7時半に終了した、と

 

報じられています。早い人は昨夜から並んでいた、ということです。

 

都は、「早朝からこれほどの人数が並ぶことは予想外だった」と

 

して、28日以降、抽選制とすることを決定して、方法など詳細が

 

決まり次第、ツイッターなどで告知する、としています。そもそも、

 

300人分しか用意していない、ということ自体が甘い見通しだと

 

思います。若者は、ワクチン接種をしたがっていない、という報道

 

が多いですが、今日の実態を見ても、接種したくてもできない、と

 

いうことがあると思います。また、大学での接種は、格差が生じて

 

いる、とのこと。府中市にある東京外国語大学では、1000人の

 

学生に2回目の接種が終わっています。東京外国語大学では、

 

医療系学部がありませんが、学生の単位をやりとりする東京

 

医科歯科大学など4つの大学との枠組みをワクチン接種でも活用

 

しました。東京外国語大学が会場を提供し、医療従事者が多い

 

東京医科歯科大学が打ち手を派遣し、接種を進めた、ということ

 

です。国からのワクチン供給の一時停止によって、6月21日に

 

始まった大学でのワクチン接種に申請した392大学のうち、接種

 

を停止せざるを得ない大学が出ています。明治大学では、来月

 

1日から、ようやく開始になるそうです。今月21日までに接種を

 

開始できたのは、申請数の半分以下の185大学です。東京都

 

は、若者へのワクチン接種を進めるため、3つの大学と連携して

 

接種会場も開設しています。青山学院大学では、学生食堂で、

 

1日2000人の接種を目標に、青山学院の学生だけでなく、都内

 

の他大学の学生も対象にしています。若者でも、ワクチン接種を

 

したい人が多いことが、今日の渋谷でもわかったと思います。

 

感染拡大を抑える切り札とされているワクチン接種を、希望者が

 

迅速に受けられるように、全力で取り組んでほしいと思います。