新型コロナウイルスの首都圏での医療体制が危機的な状況となる

 

中、千葉県柏市で自宅療養中の妊婦が入院調整が行われ

 

ましたが受け入れ先が見つからず、そのまま自宅で出産して、

 

赤ちゃんが死亡しました。いったい、どこの国の話かと思います。

 

感染爆発が、40都府県で起きている、とされていますが、医療

 

体制の整備が必要、と1年半前からいわれてきたのに、これまで、

 

何をしたきたのか、と憤りを感じます。今回のケースは、県などに

 

よると、妊娠8ヶ月の30代の妊婦は感染が確認され、今月15日

 

から保健所などで入院調整が行われましたが受け入れ先が

 

見つからず、自宅で療養していた、とのこと。しかし、17日、

 

出血があり、呼吸状態が悪くなり、保健所やかかりつけ医の

 

産婦人科などが、再度、医療機関を探しましたが見つからず、

 

自宅で出産した、ということです。赤ちゃんは早産のため緊急の

 

処置が必要で、妊婦自身が119番して自宅に救急車が到着した

 

時には、すでに心肺停止の状態で、病院に救急搬送されました

 

が、亡くなった、ということです。千葉県の熊谷知事は、「妊婦の方

 

も含めて感染者がなかなか入院できない状況は重く受け止めて

 

いる。産科の医療機関などと連携を行い、どのようなサポートが

 

できるか検討していく」と述べて、検証を行う考えを示しました。

 

また、加藤官房長官は、「今回、こうした残念な事案が発生した

 

ことから、厚生労働省において詳細を確認するとともに、各都道府

 

県に対して、改めて妊産婦などの搬送体制や入院体制の確保に

 

ついて具体的な対応を求めていく。政府として、必要な支援を

 

しっかり行っていきたい」と述べました。赤ちゃんが亡くならな

 

ければ、入院体制の確保や政府の支援が行えなかった、というの

 

でしょうか。亡くなった赤ちゃん、特に出産された妊婦の方の

 

悲しみは、どれほどのものか、心からお悔やみ、お見舞い申し

 

上げます。自宅療養の人は、首都圏1都3県だけで、18日時点

 

で6万人ちかくにのぼっています。18日現在、東京都では、2万

 

2226人、神奈川県では1万3342人(17日現在)、千葉県では

 

8506人、埼玉県では1万5280人が自宅療養しています。

 

政府は、酸素ステーションを作る、としていますが、医療関係者

 

からは、酸素だけ与えるだけではすまないことが、ほとんど、と

 

否定的な意見も聞かれます。野戦病院のような仕組みを、という

 

提案の方が、実際に役に立つように思います。逼迫している医療

 

の状態からして、集中的に医療人材が働けることが一番かと思い

 

ます。今回のような悲しいケースが出ないよう、ほんとうに早急な

 

対応が求められています。