五輪直前になって、また担当者が辞任ということになりました。
五輪の開会式で楽曲の作曲を担当するとされていたミュージ
シャンの小山田圭吾氏(52)が、過去に同級生や障害者を
いじめた経験をインタビューで語っていた問題で、小山田氏が、
昨日19日、大会組織委員会へ辞任を申し出たと自身のツイッター
で明らかにしました。組織委員会は、同日、辞意を受け入れると
発表しました。小山田氏が手掛けた開会式冒頭の約4分間の
楽曲は使用しない、ということです。あまりにも当然のことなのに、
外から指摘されないと続投させようとしていた大会組織委員会の
あり方を疑います。小山田氏は、1994年1月発行の「ロッキング・
オン・ジャパン」と1995年8月発行の「クイック・ジャパン」で、
同級生を跳び箱に閉じ込めたり、マットに巻いてジャンピング
したりしたこと。また、障害のある同級生に、ティッシュ箱を首から
ぶらさげたり、知恵遅れといったり、執拗な嫌がらせ、いじめを
していたことを、まるで武勇伝のように語っていた、ということです。
組織委員会は、いったん続投させる方針を示しましたが、SNSで
炎上したり、加藤官房長官から組織委員会に適切な対応を求め
られたりして、ようやく辞任させました。式典担当では、女性
タレントの容姿を侮辱する内容を提案した統括役の佐々木宏氏も
3月に辞任しています。大会は、「多様性と調和」を掲げています
が、組織委員会が、それを理解して進めているとは思えません。
パラリンピックもひかえているのに、障害者差別、人権無視の人物
を続投させようとしたことが、信じられません。政治家の場合は、
身体検査といわれていますが、選考する時に、その人が
ふさわしいかどうかを判断することが、あってしかるべきだと思い
ます。ただでさえ、コロナ禍の五輪に批判が強い中で、さらなる
逆風になると思われます。