共同通信社が、１７，１８両日に実施した全国電話世論調査に
よると、菅内閣の支持率は３５．９％で、６月の前回調査から
８．１％急落し、昨年９月の内閣発足以降最低となった、と報じ
られています。不支持率は４９．８％で菅内閣として最も高く、
支持率を１３．９％上回って逆転しています。東京五輪・パラリン
ピックにより新型コロナウイルス感染が拡大する不安を聞いた
ところ、「ある程度」を含め「不安を感じている」という回答が
計８７．０％でした。新型コロナワクチン接種に関する政府の対応
に「不満を感じている」は５８．８％でした。コロナ対策全般の政府
対応については「評価する」が３３．９％、「評価しない」が前回より
４．３％増え６４．２％でした。内閣支持率急落の背景には、
首都圏などの感染拡大やワクチン接種の予約停止、酒類を提供
する飲食店との取引停止要請を巡る混乱がある、とみられて
います。一方で、東京五輪の競技実施を「楽しみにしている」と
答えた人は、「どちらかといえば」を含めて計７１．０％に上り
ました。大会開催による感染再拡大に「不安を感じている」人の
６２．６％が楽しみと回答しています。五輪が開催されれば見たい
という正直な気持ちと、感染再拡大への不安があいまっている
結果だと思います。また、朝日新聞社が、１７，１８日に実施した
全国電話世論調査でも、菅内閣の支持率は３１％となり、前回
６月より３％下がり、内閣発足以来最低になりました。不支持率は
７％上がって４９％でした。支持率は、男性が３５％に対して、
女性が２７％と特に低くなっています。経験したことのないコロナ禍
で、どの党、どの内閣が対応していも大変だと、東日本大震災の
時に民主党政権で政権を担っていた立場から思っています。
それにしても、納得できる、血の通った説明がなさすぎるのは、
大きな問題で、支持率急落のもとにあるように思います。この
支持率急落は、今年秋にはある衆院選にも、大きく影響すると
思われます。