森友学園の国有地売却問題を巡る財務省の決裁文書改ざんで

 

2018年3月に自殺に追い込まれた近畿財務局の元職員赤木

 

俊夫さん(当時54)が、改ざんの過程をまとめた「赤木ファイル」が

 

妻雅子さん側に開示されました。財務省理財局長だった佐川宣寿

 

元国税庁長官(63)の指示をうかがわせる内容があり、組織的に

 

改ざんを進める実態があきらかになった、と報じられています。

 

赤木さんが、改ざんの指示に強く抗議した記録もありました。

 

「赤木ファイル」のポイントは、〇森友学園問題に関する財務省の

 

決裁文書改ざんの指示があった期間は、2017年2月26日~

 

4月13日 〇財務省国有財産管理室補佐とみられる人物などが

 

改ざん指示者として記されていたが、一部氏名は黒塗り 〇財務

 

省職員からのメールに、佐川宣寿財務省理財局長(当時)から、

 

国会答弁を踏まえた上で決裁文書を作成するよう指示があったと

 

記載 〇自殺に追い込まれた近畿財務局の元職員赤木俊夫さん

 

は、「既に意思決定した調書を修正することに疑問が残る」と

 

メールで抗議、というものです。赤木さんが、命をかけて、この

 

ファイルを残したことで、明らかになることが多くあると思います。

 

野党が、閉会中審査を求めたのは当然で、黒塗りにされている

 

400ヶ所の部分を明らかにするなど、事実を精査する必要があり

 

ます。あいまいなまま幕引きをはかった安倍政権の責任も追及

 

されてしかるべきです。裁判所が強く要請しなければ、この

 

ファイルの存在自体を政権は明らかにしませんでした。後世の

 

チェックに耐えられる文書を残していくことは、民主主義にとって

 

欠かせないことなのに、安倍政権では、改ざんまでしていたこと

 

は、許されることではありません。全容の解明を望みます。