自民党の菅原一秀前経産相(59)は、選挙区内の行事の際、
祝儀や会費名目で現金を配布した、という疑惑を受けて、大島
衆院議長宛てに衆院議員辞職願を提出しました。東京地検特捜
部は、近く、公選法違反(寄付行為)で、菅原氏を略式起訴する
方向で調整している、と報じられています。辞めて幕引きは、
許されないと思います。自民党ではカジノ汚職事件で起訴された
秋本司衆院議員、参院広島選挙区の買収事件で起訴された
河井克行元法相、同じ事件で有罪が確定した河合案里元参院
議員、鶏卵業界からの収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元
農相、そして今回の菅原前経産相と、政治とカネの問題が
相次いでいます。しかし、誰一人として、事件の経緯や自分の
関与について説明していません。広島選挙区の河井案里氏の
陣営に自民党が送金した1億5千億円という突出した資金に
ついても、政党助成金が入っているであろうのに、党の誰が指示
したのかも、わかっていません。二階幹事長が、「政治とカネは
ずいぶんきれいになってきている。マスコミも一般国民も評価して
しかるべきだ」と会見で語ったことは、全く理解できません。何を
言っているのでしょうか。政治とカネの問題も、当然、秋までに
行われる総選挙の判断材料になります。その前7月に行われる
都議会選挙も、菅原氏が東京選出の議員であることもあり、
やはり判断材料になると思います。