テニスの大坂なおみ選手が、全仏オープンで会見を拒否し、

 

4第大会主催者が罰金を科し、共同声明で「違反行為」と認定し、

 

繰り返せば大会からの失格や4大大会の出場停止もあると警告を

 

受けた、と報じられていて、心配していました。5月31日になって、

 

大坂選手は、全仏オープンのシングルス2回戦を棄権する、と

 

ツイッターで表明し、「2018年の全米オープン以降、長い間うつに

 

悩まされてきた」と告白し、驚きました。「大会や他の選手、私自身

 

の健康を考えると、私が大会を棄権することがベストだと思った。

 

邪魔になりたくなかった」としています。「少しの間、コートを

 

離れる」とし、復帰時期は、明らかにしませんでした。大会前に、

 

大坂選手は、選手の「心の健康が無視されている」と会見の形を

 

批判していました。4大大会では、試合後30分で会見をすること

 

が出場選手の義務になっています。その会見によって、勇気を

 

もらったり、テニスのことを理解したり、効用は確かにあるの

 

でしょう。しかし、選手によっては、話すことが重荷になる人もいる

 

はずです。改善が必要だと思いますが、大会直前の会見拒否で、

 

タイミングを含めて、アドバイスしてあげる人は、いなかったの


でしょうか。もっと早くにうつのことも含めて話していれば、反応は

 

違ったと思います。多くの選手から、大坂選手への温かい

 

メッセージも寄せられているようです。うつの症状を告白した後、

 

4大大会は、共同声明を出し、大坂選手を支援する、と発表

 

しました。「可能な限りのサポートと援助を提供したい。彼女は

 

卓越したアスリートで、自身が適切と判断した時の復帰を楽しみに

 

している」「どの選手にも不当な利益を与えないために、スポーツ

 

ルールと規定が必要」とし、改善の話し合いをする意向を示して

 

いる、とのことです。米スポーツ用品大手のナイキは「私たちの

 

思いはなおみと共にある。精神面の経験を明らかにした彼女の

 

勇気を認め、サポートしていく」と声明を発表しました。マスター

 

カードも応援を公表し、所属先の日清食品は「一日も早い回復と、

 

さらなる活躍を祈っている」と声明を出しました。大坂選手は

 

トップアスリートで、発することばの影響力も増し、負荷が強く

 

なったのかと思います。しっかり休んで、復帰する時には、選手と

 

メディアと大会の間で、改善が進むことを願っています。