第204通常国会が、今日18日開会し、菅首相の施政方針演説

 

などが行われました。コロナ対応で大変な時に、なぜ国会を閉じて

 

いるのかと思っていたので、ようやくという感じです。会期は、6月

 

16日までの150日間です。

 

政府は、新型コロナ対応の強化策として、コロナ特措法に行政罰

 

の過料を新設し、感染症法に新たな罰則を導入する内容の改正

 

案を国会に提出し、2021年度予算案に先立って審議する異例

 

の日程を組みました。2月初めの成立を目指す、ということですが

 

問題点が多く、しっかり審議してもらわないと困ります。菅首相は、

 

「あらゆる手段を尽くして取り組む」としていますが、前のめりの

 

印象です。特別措置法の改正案は、都道府県知事が事業者に

 

営業時間の短縮などを命令できるようにし、違反したときは行政罰

 

の過料を科すと規定しています。感染症法改正案は、入院勧告

 

を拒んだり、入院先を抜け出したりした場合に「1年以下の懲役

 

または100万円以下の罰金」を科す内容です。本来、コロナへの

 

対応は、政府がわかりやすく説明してお願いし、安心して時短など

 

ができるような補償をする、というのが、あるべき形だと思います。

 

これまで後手後手にまわってきた政府が、従わない国民が悪いと

 

言わんばかりに、刑事罰まで盛り込むのには、反対です。

 

せいぜい行政罰まででしょう。刑事罰を受けると、前科がつくことも

 

あります。しかも、最近の政府がよくやる「束ね法案」として、改正

 

案を1本の法案とみなして、短時間の審議で成立させようとする

 

のは、納得できません。国民が納得できる形の改正に、国会で

 

十分審議をして、してもらいたいと思います。