軽井沢町で、スキーツアーの大学生13人と運転手2人が亡く

 

なり、26人がけがをしたバス事故から、今日15日で5年になり

 

ます。その日の朝は、ヘリコプターの音で目がさめ、何が起こった

 

のかと思ったことを思い出します。軽井沢警察に対策本部が設け

 

られ、軽井沢病院の外科の医師が死亡確認をしたり、けが人を

 

近隣の病院に送ったり、大変でした。5年も経つのに、バス会社の

 

社長たちを起訴するかどうかの捜査が今も続いていて、遺族は

 

再発防止とともに、司法による原因究明を願い続けている、と

 

報じられています。長野県警は、2017年6月に、バスを運行して

 

いた「イーエスピー」(東京都羽村市)の社長(59)と当時の運行

 

管理者(52)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、長野

 

地検が捜査を続けています。遺族は、何が事故を招いたのか、

 

当時の会社はどんな実態だったのかが明らかにならなければ、

 

事故後に政府がとった再発防止策が正しいか、検証さえでき

 

ない、いまだに事故の原因や責任が明らかにならないことが

 

「耐え難い」と感じる、としています。その通りで、少しでも早く

 

司法による原因究明が実現することを願います。当時のスキー

 

バスは、安売り競争で、この事故も経験の少ない運転手に無理な

 

運行をさせたため、とみられています。また、再発防止策として、

 

指導機関「貸し切りバス適正化センター」が設置されましたが、

 

運用はバス会社が資金を出し合う形で、コロナ禍でバス会社の

 

経営が苦しくなっていることもあり、今後が危ぶまれています。

 

これまでにも、全国10の指導機関のうち、長野県内を担当する

 

北陸信越センターを含む7ヶ所が、年1回の全営業所への巡回の

 

目標を達成できない見通し、ということです。軽井沢のバス事故の

 

ずっと以前にも、長野県の青木湖でバスの転落事故があり、多く

 

の犠牲者が出ています。亡くなった若い命は帰ってきません。

 

せめて教訓に、原因究明と再発防止に、本気で取り組む必要が

 

あります。