皇族の数の減少によって公務の担い手が不足することを補うため

 

に、結婚で皇室を離れる女性皇族に「皇女」という呼称を贈り、

 

公務を続けてもらう案が政府内で検討されていることがわかった、

 

と報じられています。これは、民間人と結婚する女性に、皇室を

 

離れても公務を継続してもらいたいという、都合のよい案だと

 

思います。本来は、30歳以下の皇族は、悠仁様以外の6人は

 

全員女性で、このままでは皇室の継承が危うくなる問題に、正面

 

から取り組むべきです。天皇陛下が替わられる儀式が終わったら

 

検討することが、国会でも合意されていました。民主党政権の

 

野田内閣の時に、女性の皇族が結婚しても皇室の一員であり

 

続ける「女性宮家」の検討をしていました。こちらは、皇室を

 

離れず、国家公務員として特別な立場を保持しながら、皇室の

 

活動を支える案で、今回の案よりはよいと思います。このまま

 

では、国民に支持されている皇室が継承できなくなる危機感を

 

もって、抜本策を考えてもらいたいと思います。安倍政権、そして

 

菅政権も支えている保守派の考え方では、女性天皇や女系天皇

 

は受け入れられないため、波風立てない案として考えられて

 

いるのだと思います。男系男子論から、1947年に宮家を離れた

 

11宮家、旧皇族に皇籍復帰をという意見もあるようですが、皇室

 

を離れて70年以上も経っている旧皇族が、突然天皇に、という

 

より、天皇陛下の娘である愛子様がなられる方が、親しみが

 

持てるし、納得できると思います。海外の王室では、法改正をする

 

などして、女性の王位継承を認めていて、男子のみとしている

 

のはヨルダンだけです。日本の神聖な菊のカーテンのむこうの

 

皇室は、万世一系、男系男子のみ、というのでは、超少子社会の

 

日本で、以前のように正妻以外の女性の子を、ということも当然

 

あり得ない中で、継承は難しいことから、正面から皇位継承問題

 

を考えるべきです。