自民党の杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と

 

発言したという問題で、自民党の下村政調会長は、昨日30日、

 

杉田氏から事情を聞き、「真意が正確に伝わるよう、より丁寧な

 

説明が必要だ」として、自ら説明するよう求め、口頭で注意しま

 

した。そのような発言はしていないと否定してきた杉田氏ですが、

 

自身のブログで「ご指摘の発言があったことを確認した」と認め

 

ました。この発言は、内閣第一部会・内閣第二部会合同会議での

 

もので、ブログにそうした発言はしていない旨の投稿をしたことに

 

ついて、「今回改めて関係者から当時の私の発言を精査しました

 

ところ、慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の

 

例をあげて・・・述べる中で、ご指摘の発言があったことを確認

 

しましたので、先のブログの記載を訂正し、事実と違っていたこと

 

をお詫びします。」としています。これを見ても、詫びているのは、

 

記載が違ったことについてで、発言を詫びているのではない、と

 

思います。杉田氏は、これまでも、2018年に、月刊誌「新潮45」

 

への寄稿で、同性カップルを念頭に「子どもを作らない、つまり

 

「生産性」がない」と主張しています。2020年1月には、衆院代表

 

質問で、選択的夫婦別性に関する質問の際に「それなら結婚

 

しなくていい」というヤジを飛ばしています。また、今年8月には、

 

ジャーナリストの伊藤詩織さんに対する中傷投稿に繰り返し

 

「いいね」を押したとして、伊藤さんに提訴されています。このよう

 

に、杉田氏の発言は、一貫して、古い男性の年配者に多い考えと

 

同じで、そうした人たちの支持を得たいのでしょう。女性や少数者

 

の人権を無視するもので、筋金入りだと思います。杉田氏の発言

 

に対して、性暴力被害者は「苦しむ人を孤立させる」としていて、

 

フラワーデモが26日夜に急遽オン来院で開催され、辞職などを

 

求めて、すでに2万人超の署名が集まった、ということです。自民

 

党や閣僚からも厳しい声が相次ぎ、橋本聖子男女共同参画相

 

は、会見で「努力されている方を踏みにじるような発言であり、

 

非常に残念だ。」と批判しています。このままほっておけば、自民

 

党が、こうした発言を許していると、受け取られると思います。毅然

 

とした対応を求めます。