米誌タイムは、22日、「世界で最も影響力のある100人」を発表
し、日本から女子テニスの大坂なおみ選手と、自らの性暴力被害
を公表したジャーナリスト伊藤詩織さんを選びました。2年連続で
選ばれた大坂なおみ選手について、全米オープンテニスの場で
人種差別に抗議し、スポーツの領域を超えた存在感を示したこと
を紹介しています。伊藤さんについては、「勇気ある告発」で日本
人女性のあり方を大きく変えたと評価しました。大坂なおみ選手の
影響力ある行動については、先日も記しました。伊藤詩織さんが
評価されたことを、とてもうれしく思います。伊藤さんの勇気ある
公表に拍手を送りたいと思っていますが、日本では、バッシングの
対象にもなってしまい、心痛めていました。相手が、安倍元首相に
近いメディアの人であったこと等、こうした発言に無理解な日本の
一面が表れたと思っています。政治家からは、トランプ大統領と
対立候補のバイデン前副大統領、中国の習近平国家主席、台湾
の蔡英文総統、メルケル独首相などが選出されています。黒人
差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」の
女性活動家3人も選ばれました。100人にうち、女性が半数近く
選ばれたことも、国際的な流れかと思います。