新型コロナウイルスの影響で、東京の一極集中に変化の兆しが

 

出ている、と報じられています。7月の人口移動によると、東京都

 

から転出する人が転入する人を上回り2522人の「転出超過」に

 

なった、ということです。5月も1069人の転出超過で、今の方式

 

で集計を始めた2013年以降では、最大の数字だそうです。在宅

 

勤務でのテレワークが広がり、就職や転勤で移る人が減った、と

 

みられています。こうしたコロナ禍での移動抑制に加えて、地方

 

移住への関心が高まっていて、転出超過の傾向が続くという見方

 

が紹介されています。人材研修サービスの会社は、本社の

 

オフィスを約600平方メートルから半分以下の約260平方メート

 

ルにして、賃料は約5分の1になった、とのこと。テレワークで

 

都心の狭い住宅から、より広い地方に引っ越す人も増えている

 

ようです。東京には、テレワークに移行しやすいIT分野などで働く

 

人が多く、正社員2万人に聞いた調査では、緊急事態宣言のもと

 

でテレワークをしていたのは、全国平均で25.5%でしたが、

 

東京は倍近い48.1%に上りました。ワーク・ライフ・バランスを

 

考えて地方に住みたい人もあり、内閣府の新型コロナウイルスに

 

よる生活意識や行動の変化を調べた6月の調査では、地方移住

 

について「関心が高くなった」「やや高くなった」という人は、全体で

 

15.0%、20代では東京23区で35.4%で、大阪名古屋圏の

 

15.2%の倍以上になりました。そうした動きも反映してか、移住

 

したい地方で、1番か2番にいつも入っている長野県、私が住んで

 

いる軽井沢町でも、新築のマンションの建設が、あちこちで加速

 

しています。