公正取引委員会は、2日に、コンビニ加盟店に対する大規模調査
の結果を発表し、本部による24時間営業や仕入れの強制などは
独禁法違反に当たる可能性がある、という見解を示し、大手8社
に改善を強く求めました。66.8%の店舗が、時短営業への
切り替えや、時短の実験をしたい、と回答しています。公正取引
委員会は、コンビニ8社に自主的な点検と改善を行い、結果を
11月末までに報告するよう求めました。また、フランチャイズ契約
に関する指針を、独禁法の適用を視野に改める、と報じられて
います。調査によると、店主の直近1年間の休みは、「10日以下」
が63.2%、1ヶ月の休みは平均1.8日でした。アルバイトの人手
不足や、それに伴う人件費の上昇によって、多くの店主が自ら
店頭に立ち続けなければならない状況にある、とのこと。仕入れに
ついては、意に反する商品や、必要な数を超える数量を強要
されたことのある店主が、おおむね半数に上りました。対象商品で
目立つのは、恵方巻、おでん、クリスマスケーキなどの季節商品
で、仕入れないと「契約を更新しないと言われた」という声もあった
ということです。私も、店主以外は、すべてアルバイトで、おせちや
クリスマスケーキなどの季節商品を、職員である店主が、たくさん
売り上げなければならず、もともと始発で出勤して最終で帰宅する
ような苛酷な日々の中で、営業を終えた後の夜中に、クリスマス
ケーキを買ってもらった友人・知人の家に届けていたケースを
知っています。ポスト・コロナの生き方、働き方が問われている今
だからこそ、コンビニのあり方、そこでの人間らしい働き方を
模索し、確立しないと、コンビニ業界の持続可能な存続は、難しい
と思います。