安倍首相の退陣表明を受けて、自民党での次の総裁についての
ニュースで、もちきりです。安倍首相の支持率が、なぜ下がった
のかも考え、わかりやすく、ほんとうの意味で真摯に話せる人に
なってもらいたいと思います。コロナ禍で、支持されているのは、
各国で、女性のリーダーです。ドイツのメルケル首相、ニュージー
ランドのアーダーン首相、台湾の蔡英文総統、フィンランドの
マリン首相、デンマークのフレデリクセン首相、ノルウェーの
ソールバルグ首相、アイスランドのヤコブドッティル首相たちです。
一国の代表であるとともに、1人の人間として、わかりやすく、
頻繁に、国民に伝えていることが、支持の理由としてあげられて
います。
ドイツのメルケル首相の2020.3.18のテレビ演説が手もとに
あります。「最もつらいのはおそらく、これまで当たり前だった人と
人との付き合いができなくなっていることでしょう。もちろん私たち
の誰もが、このような状況では、今後どうなるのかと疑問や不安で
頭がいっぱいになります。」「私たちの取り組みについて、できる
だけ説得力ある形でその根拠を説明し、発信し、理解してもらえる
ようにするのです。」「私たちの社会は、一つひとつの命、一人
ひとりの人間が重みをもつ共同体なのです。」「最も有効な手段
とは、私たち自身です。誰もが等しくウイルスに感染する可能性が
あるように、誰もが助け合わなければなりません。関係のない人
などいません。全員が当事者であり、私たち全員の努力が必要
なのです。」「皆さんに呼びかけます。どうか、今後しばらくの間
適用されるルールを守ってください。政府としては、再び戻せる
ところはないかを継続的に点検していきます。」「我が国は民主
主義国家です。私たちの活力の源は強制ではなく、知識の共有と
参加です。現在直面しているのは、まさに歴史的課題であり、
結束してはじめて乗り越えていけるのです。」このように、上から
目線ではなく、自分の考えをわかりやすく伝え続けていることで、
ドイツでは、メルケル首相の支持率が16%上がっている、という
調査もあります。こうしたリーダーがほしいと切望します。