将棋の藤井聡太7段(17)が、昨日16日、大阪市の関西将棋

 

開館で行われた第91期棋聖戦5番勝負の第4局で、渡辺明棋聖

 

(36)=棋王、王将とあわせて三冠=に勝ち、シリーズ3勝1敗で

 

棋聖位を獲得しました。初めてのタイトル獲得で、17歳11ヶ月

 

での獲得は、史上最年少記録を30年ぶりに更新しました。コロナ

 

など暗いニュースが多い中で、久しぶりに明るいニュースで、快挙

 

に拍手を送りたいと思います。タイトル獲得について、藤井7段

 

は、「非常にうれしいがまだ実感がない。責任ある立場になる

 

ので、より一層精進して、頑張っていきたい」と話しています。

 

今一番強いといわれる渡辺さんに、「すごい人が出てきた」と

 

言わせ、将来が楽しみです。藤井聡太さんは、2016年10月に

 

最年少の14歳2ヶ月でプロ入りし、その後、数々の記録を塗り

 

替え、注目されてきました。加藤一二三9段は「藤井さんには欠点

 

が見当たらない。今回の棋聖戦では、第1、2、4局と矢倉の力

 

比べで勝ったのが素晴らしい。相当研究したのでしょう。」と話して

 

います。多くの棋士が「藤井新棋聖は弱点がない」と口をそろえる

 

ということです。現代の人口知能(AI)の影響で、過去の定跡が

 

通用しなくなった、といわれる中で、藤井さんは、以前、序盤と

 

中盤が課題といわれていたのを、AIを駆使して、その弱点を克服

 

した、とのこと。秀でた探求心と、将棋を楽しむ心を持った藤井

 

さんのこれからに期待したいと思います。新時代の幕開けとも

 

いわれ、現在、王位戦でも第2局まで2連勝していて、二冠獲得か

 

ともいわれ、注目しています。