東京都は、昨日11日、新型コロナウイルスの感染者が、新たに

 

209人報告された、と発表hしました。過去最多だった10日の

 

243人より減少しましたが、3日連続で200人台となるのは

 

初めてです。神奈川県で、緊急事態宣言の解除後最多となる

 

34人が確認され、埼玉県35人、大阪府28人など都市部での

 

感染が際立つ、と報じられています。西村経済再生担当相は、

 

東京の感染状況を「警戒すべき水準」として「PCR検査を大幅に

 

拡充していく」としています。東京都のアラートが都知事選直前に

 

消されたことで選挙対策では、とも言われましたが、レインボー

 

ブリッジや都庁を真っ赤にするより、それぞれが正しく判断できる

 

情報を、是非出してもらいたいと思います。今回の新型コロナ

 

ウイルスへの対応で、42都道府県が、貯金である財政調整基金

 

計1兆円を取り崩し、貯金である財政調整基金の総残高が

 

58%減った、とのこと。財源がないので、次の波が来ても、休業

 

要請などはできない、とみられています。昨日の朝刊で報じられて

 

いた、米国のCDCで3年勤務していた経験をもつ、国立病院機構

 

仙台センターウイルスセンター長の西村秀一さんの「専門家は

 

確率を語れ」という記事に、同感しました。「日本での実態に合わ

 

ない対応を危惧しています。亡くなった方を遺族にも会わせずに

 

火葬したり、学校で毎日机やボールを消毒したり、おかしなことだ

 

らけです。」「病院と一般社会は分けて考えるべき。街中そこかしこ

 

でウイルスに遭うようなことはありません。」「世間の人が不安を

 

抱くのは、専門家がきちんとリスクを評価して、社会にそれを伝え

 

ていないことに原因があります。」「感染症対策をめぐる科学者の

 

見解は多様で、なかなか一致しないもの。だからこそ国民に

 

関わるリスク評価に際しては、一方の意見だけでなく反対意見も

 

議論しなくてはならない。しかし政府の専門家会議でのリスク評価

 

の議論に偏りが生じた懸念があります。3密回避が発信されたの

 

は良かったのですが、空気中に浮遊するウイルスのリスクが十分

 

に検討されたのかという点も疑問です。」「パンデミック対策は

 

アクセルを踏んだら、ブレーキも踏まねばならない。双方の

 

バランスこそが必要だと学びました。意思決定のプロセスを途中

 

で冷静に検証し場合によっては止めるメカニズムの欠如、そして

 

「専門家が確立を語らない」ことも、歴史的に繰り返されてきた

 

のだとわかります。」「感染リスクは環境や条件によって異なり

 

ます。一律の対策はあり得ません。2月の一斉休校要請もその後

 

の緊急事態宣言も、地域ごとにやるべきだった。」「危機と感じる

 

人が多い時こそ「一色」にならないようにしなければ。我々

 

ウイルス学者も反省しなくてはいけない。これからは平常時から

 

専門分野を超えて議論する場があったらいいと思います。」と

 

話しています。その通りだと思いました。政府の対応を見ていると

 

感染防止一色から、現在は経済に軸足を移すことばかりで、納得

 

できなく感じています。是非、多様な専門家のリスクの確立を

 

正確に伝えてもらい、政治がそれをもとにどのように判断したかを

 

明らかにし、私たちもそれぞれの対応を判断できるようにして

 

もらいたいと思います。