第201通常国会が、昨日17日、閉会しました。野党は、政府の新

 

型コロナウイルス感染症対策を監視するためにも会期の大幅

 

延長を要求しましたが、与党は議院運営委員会で否決し、拒否

 

しました。与野党は、閉会中審査を、衆参ともに週1回3時間、

 

関係する委員会で開くことで合意しましたが、それでは不十分で、

 

これだけの事態で、しかも疑惑が様々ある中で、なぜ閉会する

 

のでしょうか。追及されることから逃げたとしか思えません。新型

 

コロナウイルス対応が遅いことや検査体制が不十分なこと、アベノ

 

マスクや星野源さんの動画に勝手にセンスのない寛いだ姿を

 

コラボをしたことなどで、支持率が下がり、一強体制に陰りが出て

 

きた、と言われています。5月の朝日新聞の世論調査では、

 

2012年に第2次安倍政権が発足して以来最低の29%の支持率

 

を記録し、昨年同時期から16ポイント下がりました。また、信濃

 

毎日新聞の県民意識調査では、安倍内閣の支持率が18.6%に

 

なっています。補償や支援が足りないという人が75%、収入が

 

減った人が40%、アベノマスクは必要なかったが75%となって

 

います。そして、この国会では、桜を見る会の疑惑、黒川東京

 

高検検事長の定年延長を閣議決定し、検察庁法改正案は世論

 

の反発もあり取り下げたりしました。コロナ対応では、30万円の

 

収入が半減した世帯への給付を、閣議決定したのに撤回し、

 

一律10万円の給付にしたり、迷走していました。終盤国会では、

 

持続化給付金のトンネル会社の中抜き・再々委託の問題、その

 

事務局について経産省が記者クラブに取材自粛を求めるという

 

信じられない対応、10兆円にも上る予備費の問題、イージス・

 

アショア計画の停止、そして今日逮捕された河井夫妻の買収問題

 

など、どれも重要な問題で、国会を閉じてよいとは思いません。

 

コロナ感染症の第2波も、いつ来るかわからない中で、週1回

 

3時間だけの審議で、首相が出席するかどうかもわからない状態

 

に、納得するわけにはいきません。