共同通信が、5月29~31日に実施した全国緊急電話世論調査
によると、安倍内閣の支持率は39.4%で、前回の5月8~10日
の調査より2.3ポイント減った、ことがわかりました。不支持率は
45.5%で、支持率が40%を割ったのは、加計学園問題などが
強まっていた2018年5月の38.9%以来、ということです。新型
コロナウイルス対策や、賭けマージャンをして辞職した黒川前
東京高検検事長を巡る問題への厳しい評価が影響したと
みられています。黒川氏の訓告処分については、「甘い」が
78.5%、「妥当」は16.9%でした。一律10万円給付のスピード
については、「遅い」が81.2%、「速い」は12.5%で、自民党
支持層でも76.9%、公明党支持層で79.7%が「遅い」と答えて
います。PCR検査の態勢整備を巡る政府の取り組みは「不十分
だ」が77.4%、「十分だ」が15.0%でした。感染拡大による
生活不安については、「ある程度」を含めて「感じている」が
82.0%でした。黒川氏の訓告処分については、支持政党別に、
立憲民主党・公明党・日本維新の会など与野党の9割前後が
「甘い」と回答し、自民支持層でも67.3%で、国民の支持を得て
いないことが、明らかになっています。問題の調査を拒否し、
進退伺を提出した森法相を続投させた安倍首相の対応について
は、年代別では、「納得できない」が、高年層(60代以上)で
76.6%と高く、中年層(40~50代)が66.1%、若年層(30代
以下)が61.7%となっています。私の周囲での意見とも、ほぼ
一致している感じです。ただ、内閣支持率はが、まだ39%ある
のは、私の周囲よりはだいぶ高いです。長年続いてきた安倍政権
に変わる人が求められていることは、コロナの副産物かと思って
います。私たちが、誰をリーダーに選ぶか問われていることを、
これまでより多くの人が自覚したのでは、ないでしょうか。