軽井沢の魅力といえば、自然が美しいこと、樹木に囲まれて空気
も澄んでいることなどが、一番だと思います。今も、コロナウイルス
感染症から逃れて、自然の多い軽井沢に多くの人が避難してきて
います。ところが、最近特に目立つのが、別荘地を販売する際に、
すべての樹木を切ってしまう皆伐です。2018年9月には、樹木の
原則保存を徹底するよう、「軽井沢自然景観会議」(羽仁進会長、
軽井沢の住民有志で署名のために組織した会)が、5585名の
署名とともに町に要望書を提出しました。町へ要望したのは、1)
不動産売買・建設のために樹木を皆伐し更地にすることは
止める。2)不動産売買・建設の際、道路際の樹木は残し並木道
の美しさを壊さない。などでした。私も署名を集めた1人として、
町長に要望書を渡しに行きました。町からは、軽井沢自然保護
対策要綱や条例を順守する協議を業者と行っているとして「宅地
造成の際は現存する樹木を原則保存することを徹底し、計画内容
と異なる場合は勧告する」「皆伐することなく自然環境を考慮した
事業となるよう指導する」という回答がありました。ところが、依然
として、樹木を全て伐採してしまっているケースが後を絶たず、
最近では、カラマツの並木があって観光客が写真を撮っている所
でも、皆伐された土地があります。旧軽銀座から中軽井沢の方面
に向かう離山通りの六本辻近くの、以前は早稲田大学のグランド
だった場所やその周辺でも、紅葉がきれいで、私も例年写真を
撮っていた林が皆伐され、マンションが建っています。一度切って
しまったら、樹木が育つにはには何十年もかかります。このまま
では、軽井沢の魅力が失われていくと心配しています。