世界保健機関(WHO)が、新型コロナウイルス感染症について、

 

パンデミック(世界的大流行)と言ってから、今日11日で1ヶ月に

 

なります。中国に配慮して、パンデミックと警戒を呼び掛けることが

 

遅れたのではないかという批判があり、米トランプ大統領とWHO

 

事務局長との論争にもなっています。現在は、185ヶ国・地域に

 

広がり、死者は10万人に迫っています。世界全体の感染者は

 

160万人、死者は9万6千人超、と米ジョンズ・ホプキンス大学が

 

集計しています。そうした中、世界的に死者は女性より男性が

 

多く、日本を含め男性が7割強に達する国もある、と報じられて

 

います。専門家などは、喫煙や飲酒など男性に多い生活習慣と

 

死亡リスクが密接に関係していると指摘しています。グローバル

 

ヘルス50/50によると、主な国の死者男女比率は、男性が

 

ギリシャで72%、ペルーで72%、イタリアで68%、中国で64%、

 

スペインで63%などとなっています。日本は、詳細を発表して

 

いませんが、菅官房長官は、9日、国内で死亡した人のうち7割強

 

が男性と説明しています。世界保健機関(WHO)によると、世界的

 

な喫煙率は、男性が36.1%、女性が6%(2015年)で、飲酒量

 

も男性の方が多くなっています。グローバルヘルス50/50は、

 

「飲酒や喫煙の習慣は、感染拡大とも疾患リスクとも関連して

 

いる」と強調している、ということです。日本でも、医師たちから、

 

喫煙は、感染リスクと重症化を高めている、という発言があり、

 

これを機会に、喫煙者でも禁煙したいという人が多いことが調査

 

でもわかっていますので、禁煙が進むことを期待したいと思い

 

ます。また、死者のうち高齢者が多いことも明らかになって

 

います。昨年末から今年2月11日までに、中国保健当局に報告

 

された死者約千人のうち、9歳以下はゼロ、10代は0.1%、

 

20代は0.7%と若年層では非常に少なくなっています。一方、

 

60代以上が、約80%を占めています。それだからといって、若者

 

が、緊急事態宣言などで、特に夜間の外出を自粛するようにと

 

されているのに、自分たちは大丈夫と出て歩くことは、やめて

 

もらいたいものです。